価格:682,500円
ModelST8007SAケース素材ステンレススティールケースサイズ40mm防水性能30M防水ムーブメントSEA-GULL社製手巻きトゥールビヨンベルト素材ワニ革その他 原産国中国フランス語で「渦巻き」を意味しますが、1795年にスイスの時計職人アブラアン・ルイ・ブレゲが発明したトゥールビヨンは、一言で言うと特殊なエスケープメント(機構)のことです。
懐中時計の時代(1700年台後半)、現在のように設備の整った時計生産技術がなかった頃、人間の感覚によって作り出されたパーツはアンクル(T字型部品)が上向き下向きでわずかながら上下したときに振幅が変わり誤差が生じていたのです。
このような重力の影響や姿勢差、油のたまりを解消したいという願いによって考案された機構がトゥールビヨンなのです。
テンプやアンクル、ガンギ車が乗ったキャリッジが回転し、ガンギ車の軸はキャリッジからはみ出していており地板に固定された歯車部分の周りを噛み合いながら回転し、エスケープメント(機構)自体が1分間に1回転することになり、これが秒針になります。
また同時に垂直方向の姿勢差(縦姿勢)はまんべんなく生じることになり、それぞれを打ち消し合うようになるのです。
時計制作の歴史に革命を起こしたのが天才時計師として名高いアブラアン・ルイ・ブレゲであり、彼によって時計の進歩は200年早まったと言われています。
ブレゲはフランスを中心に時計制作を行い、トゥールビヨンなど、現代の機械式時計にも用いられている画期的な発明を数多行っています。
ブレゲの顧客にはフランス国王ルイ16世、ナポレオン、イギリス国王、ジョージ3世、ロシア皇帝、アレクサンドル1世などがおり、当時の最高権力者たちはこぞって彼に時計制作を依頼していたと言われています。
実用的なメリットがないにもかかわらずステータスとしての意味合いが強いですが、その魅力は複雑なメカニズムの動きと美しさにあります。
この機構は部品の点数も多く、細かな部品によって組み立てられるため、通常の時計に比べて微妙な調整技術を必要とし、最高級の時計職人でなければその保時性のよさを引き出すことができません。
また製作に時間を要することから価格も高額になり、そのため「機械式時計の最高峰」と呼ばれているのです。